コース概要
急変病態に対する初期診療の考え方を学ぶコースです。急変病態にはパターンがあります。そのパターンを学び、急変を予想し、急変時に迅速に対応できる能力を身につけるコースです。
①総論(バイタルサインの解釈方法、血液ガスでの乳酸アシドーシス・呼吸性アシドーシスの読み方、心電図でのST変化の読み方)の講義、②実際の症例(ERシナリオ)を使い模擬診療実践(実技)の2部構成で行い、後者(模擬診療実践)が主になります。実際の症例(ERシナリオ)を使った模擬診療実践では、まず模擬診療(実技)をしていただき、その後、症例ごとに各病態の診療マニュアルのまとめを講義(実践的まとめ)していきます。
この方法を用いることで臨床(救急)現場に近い感覚で症例を実践でき、急変病態に対する臨床(救急)現場での初期診療(診断から初期治療まで)マニュアルをより実践的に理解できます。
このコースは、ACLSコースやACLS-EPコースを受講するためには有益と思われますが、ACLSコースやACLS-EPコースの受講に必須ではありません。希望者のみの自由参加コースですので、認定証は発行されません。
コース内容
1. | 急変病態総論 |
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1) | 急変病態の全体像とパターン認識法 |
2) | バイタルサインの解釈法 |
3) | 血液ガスでの乳酸アシドーシス・呼吸性アシドーシスの診断と対応法 |
4) | 心電図でのST変化の読み方 |
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2. | 「急変病態」症例とまとめ(実技、まとめの講義) |
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1) | 急性冠症候群後の致死性心室性不整脈(心室細動、無脈性心室頻拍) |
2) | 左主幹枝閉塞による心筋梗塞 |
3) | 心筋梗塞後の心破裂(心タンポナーデ) |
4) | 胸部大動脈解離破裂による心タンポナーデ・胸腔内出血 |
5) | 重度肺塞栓症 |
6) | 腹部大動脈瘤破裂・肝破裂(肝癌)による後腹膜出血・腹腔内出血 |
7) | 上腸間膜動脈閉塞症、非閉塞性腸管虚血 |
8) | 急性心不全・緊張性気胸・重度気管支喘息によるCO2ナルコーシス後の呼吸停止 |
9) | てんかん・くも膜下出血による突然の意識障害(昏睡) |
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受講条件、コース時間、受講料
受講条件 |
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どなたでも受講できます
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コース時間 |
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約4時間(午前の場合と午後の場合があります)
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受講料 |
| 初回のみ7,000円、2回目以降は無料で何度でも受講可能です |
講師
- 河野 寛幸(こうの ひろゆき)
- 福岡博多トレーニングセンター理事長
- 日本救急医学会専門医、日本脳神経外科学会専門医、臨床研修指導医
評価と認定
希望者だけの自由参加コースのため、認定証はありません。
使用テキスト
コース当日に、このコースのための「コース資料」を受付にて配布いたします。