脳卒中コースⅠ(片麻痺・言語障害・意識障害編)

コース概要

このコースは、「片麻痺・言語障害・意識障害」が主訴の場合の、脳卒中と脳卒中周辺疾患(脳卒中の診断において、脳卒中とよく似た症状を呈するため脳卒中との鑑別が必要な疾患群)との鑑別法・診断法を学ぶコースです。脳卒中とは脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、3疾患の総称です。また、脳卒中周辺疾患とは、低血糖、てんかん、薬物中毒、脱水症・感染症(肺炎、尿路感染症など)、髄膜炎・脳炎、慢性硬膜下血腫、代謝性脳症(電解質血糖異常、アルコール依存症)、肝性脳症、高血圧性脳症、末梢性めまい症、機能性頭痛などをさします。脳卒中の主訴には片麻痺、四肢麻痺、言語障害、意識障害、見当識障害、歩行障害、めまい、頭痛などがありますが、頻度順に上位3つは、①片麻痺、②言語障害、③意識障害です。このコースでは、前述した脳卒中の主訴上位3つである片麻痺、言語障害、意識障害の場合の脳卒中と脳卒中周辺疾患の鑑別法・診断法を学びます。これらの疾患の病態生理と鑑別法・診断法を学ぶことで、これらの疾患に対して臨床現場で直ぐに活用できる能力を身につけることを目的としたコースです。 尚、このコースは2020年4月まで行っていました「脳卒中セミナーコース」の後継コースです。

片麻痺・言語障害は通常セットで起こります。これらの症状が突然起こった場合の鑑別診断は頻度順に①脳梗塞、②脳出血、③低血糖、④てんかんの4つです。また、数日前から起こった場合の鑑別診断は頻度順に①脳梗塞、②脳出血、③慢性硬膜下血腫、④脳腫瘍など、となります。次に、意識障害の原因がショック・重度呼吸不全でない場合、脳卒中、及び脳卒中周辺疾患の可能性が高くなり、鑑別診断は、くも膜下出血、低/高血糖、低/高ナトリウム血症、脱水症・感染症(肺炎、尿路感染症など)、薬物中毒、髄膜炎・脳炎、高血圧性脳症などとなります。これらの鑑別診断を踏まえて、主訴⇒鑑別診断⇒原因診断という診断法を学びます。

コースの進行方式は、①総論(脳卒中の概念、脳卒中診断法・脳卒中周辺疾患との鑑別法、片麻痺・言語障害・意識障害の原因診断法)の講義、②実際の症例(ERシナリオ)を使い模擬診療実践(実技)の2部構成で行い、後者(模擬診療実践)が主になります。実際の症例(ERシナリオ)を使った模擬診療実践では、まず模擬診療(実技)をしていただき、その後、症例ごとに各病態の診療マニュアルのまとめを講義(実践的まとめ)していきます。

この方法を用いることで臨床(救急)現場に近い感覚で症例を実践でき、脳卒中、及び脳卒中周辺疾患に対する臨床(救急)現場での初期診療(診断から初期治療まで)マニュアルをより実践的に理解できます。 このコースは、ACLSコースやACLS-EPコースを受講するためには有益と思われますが、ACLSコースやACLS-EPコースの受講に必須ではありません。希望者のみの自由参加コースですので、認定証は発行されません。

コース内容

1.脳卒中総論
1)脳卒中の概念
2)ERでの神経学的所見の取り方
3)脳卒中と脳卒中周辺疾患の鑑別法・診断法
4)片麻痺・言語障害・意識障害の原因診断法

2.片麻痺・言語障害・意識障害の原因症例とまとめ
1)脳梗塞
2)脳出血
3)くも膜下出血
4)低血糖
5)てんかん
6)高齢者の脱水症・感染症
7)薬物中毒
8)慢性硬膜下血腫

受講条件、コース時間、受講料
受講条件
どなたでも受講できます
コース時間
約4時間
受講料
初回のみ7,000円、2回目以降は無料で何度でも受講可能です。尚、2020年4月までの脳卒中セミナーコース受講者も無料です。
講師
  1. 河野 寛幸(こうの ひろゆき)
  2. 福岡博多トレーニングセンター理事長
  3. 日本救急医学会専門医、日本脳神経外科学会専門医、臨床研修指導医
評価と認定

希望者だけの自由参加コースのため、認定証はありません。

使用テキスト

コース当日に、このコースのための「コース資料」を受付にて配布いたします。

お申し込み