心電図コースⅠ(不整脈標準編)

コース概要

心電図波形の読み方とその波形機序を学ぶコースの第1部(不整脈標準編)です。 心電図検定にも役立ちます。
具体的には、不整脈(徐脈、頻拍)の心電図波形の読み方とその波形機序を学び、臨床現場で直ぐに活用できることを目的としたコースの初級~中級編(標準編)です。
対象範囲は以下のとおりです。
 1)Pがある徐脈(心房内伝導異常、房室ブロック)
 2)QRSが狭い頻拍、及び心室頻拍(QRSが広い)
 3)QRSが狭い正常心拍数不整脈
尚、このコースは2021年1月まで行っていました心電図コースⅠ(不整脈編)の後継コースです。

このコースの前半では、「PとQRSの関係をパズルとして読む」をモットーに「高校生でも読める心電図の読み方」と称して、初心者でも直ぐに心電図が読める秘伝を伝授いたします。そして、同時に波形機序の説明を加えることで、単に波形の読み方だけではなく心電図の総合的理解ができるように配慮しております。

コースの進行方式は講義方式ではなく、実際のモニター心電図および12誘導心電図を使い、読影練習を中心としたドリル形式の実践的なコースです。臨床現場で直ぐに活用できることを目的として、読み方の手順(アルゴリズム)を実際の心電図をもとに何回も練習することで臨床能力を高めることができるようにしております。臨床現場(救急現場)で遭遇する標準的な不整脈の波形(モニター及び12誘導心電図)を経験することができます。

このコースは、ACLSコースやACLS-EPコースを受講するためには有益と思われますが、ACLSコースやACLS-EPコースの受講に必須ではありません。希望者のみの自由参加コースですので、認定証は発行されません。

コース内容
1.Pがある徐脈(心房内伝導異常、房室ブロック)のモニター心電図での波形の読み方
下記の順番で「PとQRSをパズルとして読む(アルゴリズム)」方法でモニター心電図をもとに、練習しながら波形診断法を修得していただきます。
RRが整か不整か
PQは一定か不定(バラバラ)か
PとQRSの関係を5つ(正常、延長、脱落、連続脱落、無関係)に分ける

2.Pがある徐脈(心房内伝導異常、房室ブロック)の機序

3.QRSが狭い頻拍、及び心室頻拍(QRSが広い)のモニター心電図での波形の読み方
下記の順番で「PとQRSをパズルとして読む(アルゴリズム)」方法でモニター心電図をもとに、練習しながら波形診断法を修得していただきます。
QRSは狭いか広いか
RRは整か不整か
QRSが狭い場合は、QRSの前にPが見えるか見えないか

4.QRSが狭い頻拍、及び心室頻拍(QRSが広い)の機序

5.QRSが狭い正常心拍数不整脈のモニター心電図での波形の読み方と機序

6.上記波形の12誘導心電図での読み方
受講条件、コース時間、受講料
受講条件
どなたでも受講できます
コース時間
約4時間
受講料
初回のみ7,700円、2回目以降は無料で何度でも受講可能です。尚、2021年1月までの心電図コースⅠ(不整脈編)の受講者も無料です。
講師
  1. 河野 寛幸(こうの ひろゆき)
  2. 福岡博多トレーニングセンター理事長
  3. 日本救急医学会専門医、日本脳神経外科学会専門医、臨床研修指導医
評価と認定

希望者だけの自由参加コースのため、認定証はありません。

使用テキスト

コース当日に、このコースのための「コース資料」を受付にて配布いたします。

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