重要疾患コース(テーマ別)

コース概要

ER(救急外来)でみられる重要疾患・病態をテーマ別に初期診療の考え方を学ぶコースです。具体的には、生命予後、または機能予後に関与する重要疾患・病態を毎回違うテーマで1回につき1テーマ(時に2テーマ)ずつ行います。各セミナーコースで各々病態別に学習した同じテーマの症例を集め、または新たに追加して、そのテーマの病態生理と初期診療(原因疾患診断法と初期治療)の考え方を再度詳しく学びます。そして、臨床現場で直ぐに活用できる能力を身につけることを目的としたコースです。

このコースで扱うテーマは、胸部大動脈解離破裂、右室梗塞、左主幹枝病変の心筋梗塞、重症心不全、肺塞栓症、心筋炎、症候性徐脈、頻拍性不整脈、低血糖、高血糖、高カリウム血症、ストレス性心筋症、てんかん、出血性脳卒中(くも膜下出血、脳出血)、乳酸アシドーシス、腹膜炎などです。

コースの進行方式は、実際の症例(ERシナリオ)を使い模擬診療実践(実技)で行います。模擬診療(実技)をしていただき、その後、症例ごとに今回のテーマの診療マニュアルのまとめを講義(実践的まとめ)していきます。

この方法を用いることで臨床(救急)現場に近い感覚で症例を実践でき、ERで遭遇する様々なテーマに対する臨床(救急)現場での初期診療(診断から初期治療まで)マニュアルをより実践的に理解できます。

このコースは、ACLSコースやACLS-EPコースを受講するためには有益と思われますが、ACLSコースやACLS-EPコースの受講に必須ではありません。希望者のみの自由参加コースですので、認定証は発行されません。

コース内容
回数開催日テーマ
第1回2020年12月12日(土)胸部大動脈解離破裂
第2回2021年02月11日(木・祝)右室梗塞
第3回2021年04月18日(日)午前症候性徐脈
第4回 2021年04月18日(日)午後 高血糖、高カリウム血症

第1回:胸部大動脈解離破裂

胸部大動脈解離を心電図で診断することは難しいのが現状です。
しかし、破裂が起こった胸部大動脈解離破裂(心タンポナーデ、胸腔内出血)は血液ガスと心電図でほとんど診断が可能です。
通常、来院後5~10分で診断が可能で、造影CT前には、ほぼ診断がついていることになります。
キーワードは、血液ガスでの重度乳酸アシドーシスと心電図でのV4~V6を中心としたST低下です。
この診断の極意を症例提示を通して伝授いたします。


第2回:右室梗塞

右室梗塞は心筋梗塞の中でも重篤な疾患の1つです。
右室梗塞はショック・徐脈(症候性徐脈)で来院することが多く 急性冠症候群が原因の症候性徐脈はまず、右室梗塞です。
右室梗塞の心電図診断の極意を症例提示を通して伝授いたします。


第3回:症候性徐脈

症候性徐脈とは、ショック及び心拍数低下(<50回/分)の病態をさします。
つまり、心肺停止に陥ってしまう重篤な病態の1つです。
そのため、ACLSの重要テーマの1つでもあります。
原因は、心筋梗塞(右室梗塞)、高・低カリウム血症、洞機能不全症候群などです。
症候性徐脈の原因診断、及び治療の考え方の極意を症例提示を通して伝授いたします。


第4回:高血糖、高カリウム血症

高血糖と高カリウム血症は全く別の病態と思っている人は多いはずです。
ところが、臨床現場では「高血糖+高カリウム血症」で来院する患者は少なくありません。
高血糖の主病態は重度の脱水ですが、重度の脱水が急性腎不全を併発しますとそれが原因で高カリウム血症も合併して、「高血糖+高カリウム血症」となります。
「高血糖+高カリウム血症」は特徴的な心電図所見を呈します。
その心電図診断の極意を症例提示を通して伝授いたします。

受講条件、コース時間、受講料
受講条件
どなたでも受講できます
コース時間
約4時間
受講料
7,000円、毎回テーマが違うため、受講料は毎回必要です
講師
  1. 河野 寛幸(こうの ひろゆき)
  2. 福岡博多トレーニングセンター理事長
  3. 日本救急医学会専門医、日本脳神経外科学会専門医、臨床研修指導医
評価と認定

希望者だけの自由参加コースのため、認定証はありません。

使用テキスト

コース当日に、このコースのための「コース資料」を受付にて配布いたします。

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